第2の太陽の船 ついに復原がはじまる
いよいよ大エジプト博物館の中で、第二の太陽の船の復原が始まりました。
2026年12月23日(火)、先週中に博物館に運び込んでおいた船の一番下の部分に当たる「船底板」一枚(部材番号1048番)を、補強用のスケルトンに取り付けました。
具体的には、
- 型枠の上に乗せた部材をクレーンで吊り上げ
- スケルトンに綱で結び留め
- 型枠を外して鉄製のベルトで固定する
という手順です。
最初の部材の復原作業は無事に終了しました。
当日はエジプト観光考古省シェリーフ・ファティ大臣と大エジプト博物館アハメド・ゴネイム館長が作業に立ち会い、エジプトと日本のメディアが多数集まって、復原開始の様子が全世界に報道されました。
このセレモニーとプレスリリースは間際で開催が通達されたため、残念ながら吉村作治先生は大学の学事のためにいらっしゃることができませんでしたが、チームのエジプト人メンバーはインタビューの中で、吉村先生への感謝を表明してくれていました。
また、大エジプト博物館公式YouTubeでセレモニーの様子をまとめら動画を公開しています。大変よくできた動画です。




読売新聞記事「大エジプト博物館 日本の貢献」
11月1日に全面開館した大エジプト博物館。その開館セレモニーの様子は以前の活動報告でお伝えしました。
博物館の収蔵品の保存、修復やデータベース作成には多くの日本人専門家がかかわっており、日本の文化財保護の蓄積が国際貢献に生かされた点でも注目されます。
このクラウドファンディングの対象である第2の太陽の船復原もその1つです。
大エジプト博物館の開館・運営に対する日本の貢献を、読売新聞の文化部が記事にしてくれました!
11月25日の朝刊です。

現在進行中のクラウドファンディングに、ご支援をよろくしくお願いいたします!
https://readyfor.jp/projects/solarboat2025/
第12回太陽の船シンポジウム(12/4)
毎年恒例の太陽の船シンポジウム、今年は第12回目となります。
日本隊が部材を取り上げ、保存修復を施したクフ王の第2の船は、ついに組み立ての段階に入りました。この船は11月1日に正式オープンした、大エジプト博物館の別棟で復原が行われます。別棟はすでに公開されているので、訪れた人は復原の様子を見ることができます。
今回は復原フェーズに入った太陽の船プロジェクトの進捗と、吉村作治先生が招待された大エジプト博物館の正式開館セレモニーのことなどを取り上げます。
第12回太陽の船シンポジウム
「太陽の船 大エジプト博物館での展示 始まる」
日時 2025年12月4日(木) 18:00~19:30(開場 17:30)
会場 早稲田大学大隈小講堂
https://maps.app.goo.gl/fVtPQCU7DKnM7Ntw9
参加費:無料
主催:NPO法人太陽の船復原研究所
早稲田大学エジプト学研究所
共催:東日本国際大学エジプト考古学研究所
協力:一般社団法人日本エジプト考古学研究所
日本エジプト学会
後援:株式会社アケト
プログラム
「シンポジウム開催に寄せて」
学校法人昌平黌理事長 緑川浩司
「駐日エジプト大使閣下からのご挨拶」
駐日エジプト大使 ラギィ・エルトレビ
「JICA の協力と現状について」
(独)国際協力機構(JICA)中東・欧州部部長 遠山慶
「プロジェクトの経緯と大エジプト博物館開会式」
東日本国際大学総長・早稲田大学名誉教授(工博) 吉村作治
「クフ・ボートミュージアムでの公開」
東日本国際大学エジプト考古学研究所教授 黒河内宏昌
GEM保存修復部門長 アイーサ・ジダン
「閉会のご挨拶」
学校法人早稲田大学理事・教授 渡邉義浩
「クラウドファンディングの告知」
東日本国際大学エジプト考古学研究所所長 岩出まゆみ
参加をご希望される方は11月30日までに下記リンクのフォームからお申込みください。
https://forms.gle/EC8e2mv9LFjUuUdx7
フォームが利用できない場合は
①お名前
②eメールアドレス
③電話番号
④同伴者がいる場合はそのお名前
の4点を office@egyptarchaeology.jp
まで送信してください。
12月1日以降、入場に関するご案内メールを送信いたします。
皆様のご参加をお待ちしております!
太陽の船クラウドファンディング実施中
また、ただいま太陽の船のクラウドファンディングを実施しています。
第2の太陽の船復原プロジェクトをご支援いただくものです。
こちらのHPもぜひご覧になってください!

